光と風について

 少し前から高気密・高断熱の家づくりをうたうメーカーが増えてきました。中には気密測定を標準装備とする会社まであります。

 時々お客様から「Q値やC値(高気密・高断熱の家の測定値)はいくつ以下であれば快適なのですか?また、Iso設計室ではいくつの値を目標に設定していますか?」そんな相談を受けます。

 たしかに高気密・高断熱は重要です。しかし、ただ測定数値が優れた家が快適かといえばそうでもありません。夏の夜に熱気が抜けにくくなったり、輻射熱で不快になったり、年中家の中の換気を全て機械換気に頼らなければならない逆省エネになる可能性もあります。気候のいい季節や蒸し暑い季節など、家中に風が通り(南北方向)快適に住める間取りの家が大切となります。季節感も感じられる事でしょう。

 光を十分に取り入れる家も重要な条件です。ただし、夏場多くの日差しが入ったり、西日で不快な場合もでてきます。もともと日本の風土に合った庇の出があり、夏場は日陰で冬場の多くの日差しが理想です。また、庇からの雨垂れもいいものです。

 建主様が希望しない限り、見た目の良いだけの家は作らず、日本の気候に合った家づくりをします。

 近年の住宅産業において、建物に関する様々なものが数値として現されています。

 しかしながら、人間が人間として感じる感覚を数値化することは必ずしも出来ませんし、数値化されたものだけを見て数値にこだわった家づくりをすることが必ずしも正解とは限らないのです。

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